なぜ建築家に設計を依頼するのか

ひとことで言うとライフスタイルは千差万別だから。

せっかく建てる家なのだから、そこに住む家族の暮らしに合ったこだわりの家であるべき。

たとえ、とても気に入ったモデルハウスがあったとしても、
土地の形や大きさ、コスト、法規制など様々な要因でその姿はガラッと変えなければなりません。
交通の便を考え、コストとの折り合いを付けた結果、土地の大きさが3分の2になったとき、
単純に家の面積を3分の2にしていいでしょうか、
その結果、こだわりのアイランドキッチンが窮屈なスペースになってしまっていいでしょうか。

家族の暮らし、こだわり、土地の形、周りの建物、環境状況、コスト、
こうした様々な要件をつなぎ合わせ、空間、デザインを作り出せる設計能力がなければ
満足のいく住宅にはならないと思います。

建築家のつくる家はなぜ美しいのか



建築家の設計した家は、一歩中に入った瞬間、そこに広がる空間の新鮮さ、空気感、機能美といったものが五感に伝わってきます。
建築家が設計した家は隅々まで美しいものです。

それは、ビジュアル的に美しい、ということが前提としてありますが、それだけではありません。
そこには、その家の家族が生活するための、創意工夫に満ちた、生きた空間づくりがあるから、美しいのです。

その家族が生活すること、笑い合うこと、みんなで食事をすること、趣味を行なうこと…
そうした生活そのものをイメージし、そこで暮らす家族を登場人物にした舞台を建築家は創造するのです。
そして、その舞台は、その家族によって千差万別。
それは、けっして画一的な工業製品では創り出せない、世界でたったひとつの空間です。

だからこそ、そこに一歩入ると感じる空気感、空間に、新しさと驚きを感じるのです。

 

建築家に依頼できるのは日本人の特権

多くの国では、大手のディベロッパーが、街作りごと請負い、建売り住宅を量産します。
大都市圏ではマンションや集合住宅がほとんどで、建築家に依頼して家を作るのは大富豪だけです。
またヨーロッパでは、歴史的建造物が多く、街並保存のため、自由に家を作ることは国が許してくれません。

一般人でも、建築家に依頼して自由な設計で家をつくることができるのは、じつは日本だけです。
にもかかわらず、建築家に依頼する人が少ないのが現状です。

 

要求以上の解答が出せるか

建築家が設計するなら、「思った通りのものが手に入る」だけでは足りません。それならば、モデルハウスのあるイージオーダーの家を買うのと一緒だと思うからです。
出来上がるまで完成品が見られないのだから、想像以上のものを作らなければ、お客様に満足いただけないし、感動を生むこともできないない、と思います。
お客様のご要望をお聞きし、それをプロの技術とセンスでご要望以上の解答を出す。それが、建築家が設計するフルオーダーの価値です。

建築家に依頼する家づくりは高いのか?



建築家に依頼するのは高い、というイメージを持たれています。

しかし、いい建築家は確実に予算を守る技術とアイディアを持っています。

お客様の要望と建築家の描くデザイン、それが建築コストとつじつまが合わなくなったとき、
「これをはずす」「ここをやめる」と、ただ削るだけではなく、いかにデザイン性を保持したまま、要望をかなえ、コストを抑え、予算の範囲にしまえるか、
それができるのが本物の建築家です。

高いか、安いか、というのは、比較の問題ですので、一概には言えませんが、
予算とコスト、望むもののバランスで、いくらかけるか、という考え方です。

建築家と工務店は、広告宣伝費をあまりかけていません。
つまり、支払うお金が家そのものに使われる、ということでもあります。